いびきは多くの方が抱える悩みですが、誰にでもあることと軽く考えてしまっていないでしょうか。
いびきは単なる睡眠中の音や加齢の問題ではなく、体の異常のサインであることがあります。
特に、いびきがうるさいと指摘されるような方や、日中の眠気が強い方は、睡眠時無呼吸症候群などの病気が潜んでいる可能性もあります。
この記事では、いびきで病院に行くべきかどうかの目安や、当院で行っているレーザー治療について詳しく解説します。
目次
■いびきは受診すべき症状の一つです
◎いびきは病気のサインかもしれない
いびきは睡眠時に喉付近の粘膜などによって、気道が狭くなることで起こる振動音です。
体格や飲酒、疲労によって一時的にいびきをかくことはよくありますが、慢性的ないびきには注意が必要です。
特に、呼吸が止まっているような時間がある、日中に強い眠気がある、寝起きがつらいといった場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
家族に指摘されて気が付くというケースもありますので、気になる方は身近な方にいびきをかいていかどうか確認してみるのも良いでしょう。
■いびき治療の選択肢にはどんなものがあるのか
◎睡眠外来ではC-PAP治療が一般的
睡眠時無呼吸症候群の中等度以上では、睡眠中に加圧した空気を送るC-PAP(シーパップ)という機器を使う治療法が広く行われています。
これは気道を持続的に広げる装置で、重症のいびきや無呼吸に有効です。
◎マウスピースによる治療もある
軽度のいびきや無呼吸に対しては、歯科で作製するマウスピースも用いられます。
これは下顎を前方に固定し、気道を広げることでいびきを防ぐ仕組みです。
ただし、根本的に喉の構造を改善するわけではないため、効果が出にくいケースもあります。
■当院ではレーザー治療によるいびき改善を行っています
◎レーザー治療とは
当院では、喉の粘膜を引き締めるレーザー治療を取り入れています。
この治療法は、いびきの原因となる軟口蓋や咽頭部の粘膜にレーザーを照射することで、たるみを減らし、気道を広げるものです。
局所麻酔下で行い、粘膜に数分間レーザーを照射するだけの短時間処置です。
出血や腫れが少なく、日帰りでの治療が可能な点も大きなメリットです。
手術のように切開を伴わず、治療後の回復も早いため、忙しい方にも適しています。
◎他の治療との違いと注意点
マウスピースのように装着が必要なく、C-PAPのように持ち運びの煩わしさもないため、比較的手軽に治療に踏み出せるのは良い点ですが、原因が鼻にある場合や、無呼吸の重症度によっては、他の医療機関との連携が必要になることもあります。
レーザー治療はあくまで選択肢の一つとして、症状に合わせて提案しております。
■いびき治療は生活の質を上げるための第一歩です
◎たかがいびきと放置しないで
いびきが原因で睡眠の質が下がると、日中の集中力や判断力が落ちるだけでなく、交通事故や仕事のミスにもつながりかねません。
また、いびきが強いことで家族やパートナーと寝室を分けるなど、人間関係にも影響が出ることもあります。
また、何らかの病気が隠れているケースも考えられます。
加齢や疲れだと放置せず、早めの受診が大切です。
【早めの受診で、より快適な毎日を】
いびきは体からのサインであり、正しい治療を受けることで多くの人が改善できます。
当院では、レーザーによる治療をはじめ、症状に応じた適切な治療をご提案しています。
「いびきが気になるけど、どこに相談すればいいかわからない」と迷われている方は、まず一度ご相談ください。
いびきの原因などについてはこちらの記事で解説しています。あわせてご確認ください。