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風邪が治っても口が開いたまま眠るお子さんへ
風邪はもう治ったのに、寝顔を見ると口がぽかんと開いている。朝は「口がカラカラ」と言い、学校歯科健診では噛み合わせも指摘された。これでは、鼻と歯並びのどちらが関係しているのか迷いますよね。この記事では、口呼吸の原因の見分け方、口の乾きとむし歯の関係、相談先の目安を整理します。矯正ありきではなく、まず原因を確かめるところから始めましょう。
この記事の要点まとめ
- 口呼吸には鼻づまり、歯並び、唇や舌の働きなどが関わり、原因は見た目だけでは判断できません。
- 口の乾きやいびき、睡眠中と日中の様子を記録し、寝る前の歯みがきなど日々のケアを続けましょう。
- 鼻の症状は耳鼻咽喉科、口の乾きや噛み合わせは歯科へ。矯正などは原因を確認して検討します。
子どもの口呼吸は歯並びが原因とは限らない

鼻づまりが続くと鼻呼吸をしにくくなる
風邪が治ったあとも鼻の奥の腫れが残っていたり、アレルギー性鼻炎で鼻が通りにくかったりすると、子どもは自然と口で息をするようになります1。寝ているときだけ口が開くのか、テレビを見ているときや宿題中にも開いているのか。睡眠中だけか日中も続くかは、原因を探る手がかりになります2。
出っ歯や噛み合わせは口の閉じにくさに関わることも
上の前歯が前に出ていると、唇を閉じるのに力が必要になり、口が開きやすくなることがあります。反対に、成長期に口呼吸が長く続くと、顎の成長や歯並びに影響する可能性も報告されています3。歯並びは口呼吸の「きっかけ」にも「結果」にもなりうるため、見た目だけではどちらにあたるのか判断できません。お子さん一人ひとりの診察で確かめていきます2。
舌の位置と口周りの働きも確認したい
唇を閉じる力、普段の舌の位置、飲み込むときに舌が前へ出ていないか。こうした口周りの筋肉の働きも、口が閉じにくい状態と関わります2。ご家庭では「口が開いている時間が長い」「唇が乾きやすい」といった気づきをメモするだけで十分です。舌の動きや嚥下の評価は、歯科の診察で確認しましょう。
朝の口の乾きとむし歯の心配をどう見る?
口が乾くときは唾液の働きにも目を向ける
唾液には食べかすを洗い流し、酸で溶けかけた歯の表面を修復に向かわせる働きがあります4。口が開いたまま眠ると口の中が乾き、朝の口臭や「喉が渇いた」という訴えにつながることも。とはいえ、口呼吸だけでむし歯になるとは言い切れません。寝る前の歯みがきとフッ素入り歯みがき剤の活用が、日々の予防の土台です5。
寝ているときと起きているときの違いを記録する
1〜2週間ほど、次の様子を書き留めておくと受診時に伝えやすくなります2。
- 口が開く時間帯(睡眠中だけか、日中もか)
- 鼻づまりや鼻水の有無
- いびきの大きさ
- 朝の口の乾き
- 日中、唇を閉じていられるか
記録は原因を自分で決めるためのものではありません。診察で話す材料として使ってください。
いびきや眠りの様子も受診を考える手がかり
大きないびきが毎晩続く、呼吸が止まっているように見える、日中いつも眠そうにしている。こうした様子があれば、睡眠時無呼吸症候群なども含めて医療機関で相談しましょう1。口の乾燥やむし歯が気になる場合は、歯科でも口の中の状態を確認できます2。
口呼吸の改善は原因を確かめてから考える
鼻づまりが続くなら耳鼻咽喉科に相談する
風邪が治ってしばらくたっても鼻が通りにくい、いびきが続く。そんなときは耳鼻咽喉科での診察が最初の目安になります1。鼻の通りを改善する処置のあと、前歯の傾きや歯列の幅に変化がみられたという報告はありますが、その程度には個人差があります6。鼻の治療だけで歯並びが自然に整うとは限りません。
歯並びや舌の使い方は歯科で確かめる
学校歯科健診で噛み合わせを指摘されたなら、歯科で歯並びと口の働きをあわせて確認しておくと状況が整理しやすくなります2。必要に応じて口周りの筋肉のトレーニング(口腔筋機能療法)や矯正の相談に進みますが、すべてのお子さんに矯正が要るわけではありません。自己流の舌の練習や、指で歯を押して動かそうとする方法は、噛み合わせに負担をかける可能性があるため控えましょう。
歯の見た目への悩みと口呼吸の対策は分ける
「歯並びが悪いと気持ち悪いと思われないか」と心配する声も聞かれます。自然な気持ちですが、見た目だけで口の健康状態は判断できません。ラミネートベニアのように歯の表面を覆う処置は大人の見た目の相談で検討されるもので、子どもの口呼吸や噛み合わせへの対策とは別物です。着色を落とそうとメラミンスポンジで歯をこするのは、歯みがき用をうたう製品も含めて歯の表面を傷つけるおそれがあるため避け、汚れは歯科で相談してください45。
江戸川区で子どもの口呼吸を相談するときの進め方
初診では口の乾き・噛み合わせ・生活中の様子を伝える
初診の際は、風邪のあとから続いている経過、鼻づまりの有無、睡眠中と日中の様子、学校歯科健診で指摘された内容を伝えてください。前のセクションで紹介した記録があれば、そのまま見せるだけで話が進みます。歯科ではむし歯の有無、歯並び、唇や舌の動きなどを確認し、レントゲンや歯科用CT、口腔内スキャナーによる検査は必要と判断した場合に検討します42。
マウスピース矯正を考える前に必要性を確認する
「江戸川区 マウスピース矯正」「葛西 マウスピース矯正」と調べている親御さんもいるかもしれません。ただ、マウスピース矯正が口呼吸の改善に直結するとは限らず、まずは原因と噛み合わせの確認が先です2。子どもの矯正は原則として公的医療保険が適用されない自費診療ですが、保険適用の例外もあり、費用は治療内容や医療機関によって異なります。当院の費用についても、診察時に確認が必要です。装置の違和感や歯の痛み、決められた装着時間を守る必要があることも含め、適応や通院の見通しを診察時に尋ねてみてください。
通いやすさと相談先を踏まえて次の一歩を決める
江戸川区にお住まいの共働きのご家庭なら、学校や仕事の予定と合う日時か、初診で何をするのかを予約前に確認しておくと動きやすくなります。当院に限らず、相談先を選ぶ際は通院のしやすさや、必要に応じた他科への相談についても確認するとよいでしょう。鼻の症状が中心なら耳鼻咽喉科、口の乾きや健診での指摘が気になるなら歯科を最初の相談先の目安にしてください。早く気づけなかったと自分を責める必要はありません。今週の記録をつけ始めることが、相談への具体的な準備になります。
よくある質問
Q. 歯列矯正で口呼吸は治りますか?
A. 歯並びが口の閉じにくさに関わっている場合、矯正が一つの選択肢になることはあります。ただし鼻づまりや舌の使い方が主な要因であれば、矯正だけで口呼吸が解消するとは言えません。原因を確かめたうえで、耳鼻咽喉科での対応や口周りのトレーニングを組み合わせて考えます。
Q. 口呼吸になりやすいのはどんな子どもですか?
A. アレルギー性鼻炎などで鼻がつまりやすい子ども、上の前歯が前に出ていて唇を閉じにくい子ども、唇や舌の筋肉の働きが弱めの子どもなどに見られやすい傾向があります。いくつかの要因が重なっていることも少なくありません。
Q. 口呼吸を改善すると顔つきは変わりますか?
A. 成長期の口呼吸と顎の成長には関連が報告されていますが、改善によって顔つきがどう変わるかは年齢や成長の状態によって異なり、一概には言えません。見た目の変化を目的にするより、鼻呼吸しやすい状態を整えることを目標に考えるのがよいでしょう。
Q. 歯並びは自分で治せますか?
A. 指で歯を押したり、市販品で歯を動かそうとしたりするのはおすすめできません。歯や歯ぐき、噛み合わせに負担がかかる可能性があります。ご家庭でできるのは、口が開いている様子の記録や、寝る前の歯みがきなどの日々のケアです。歯並びが気になる場合は歯科で相談してください。
参考文献
1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/
2. 日本小児歯科学会 公式サイト https://www.jspd.gr.jp/
3. Zhao Z, Zheng L, Huang X, et al. Effects of mouth breathing on facial skeletal development in children: a systematic review and meta-analysis. BMC Oral Health. 2021. PMID: 33691678 / DOI: 10.1186/s12903-021-01458-7
4. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth
5. 公益社団法人 日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/
6. do Nascimento RR, Masterson D, Mattos CT, et al. Dentoalveolar alterations after interventions to relieve mouth breathing: Systematic review and meta-analysis. Journal of Orofacial Orthopedics. 2026. PMID: 39815054 / DOI: 10.1007/s00056-024-00568-5
日本歯科大学研究過程修了 歯学博士取得
東京都内、千葉県内の歯科医院勤務
西葛西クララ歯科医院 開業
西葛西クララ歯科・矯正歯科 江戸川区球場側院 開業
歯科医師
歯学博士
【所属学会】
日本臨床歯周病学会
日本矯正歯科学会
日本顎咬合学会
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