肩こり・頭痛が続くのは噛み合わせが原因?歯科医師が解説|江戸川区の歯医者|西葛西クララ歯科医院

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分院 03-6808-8768 江戸川区西葛西7丁目3−8

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肩こり・頭痛が続くのは噛み合わせが原因?歯科医師が解説

肩こり・頭痛が続くのは噛み合わせが原因?歯科医師が解説

整形外科でも整骨院でも変わらない肩こり、顎の緊張が関わっていることも


レントゲンでは骨に異常なし、マッサージに通っても数日で元通り。そんな状態が何年も続くと、次にどこへ相談すべきか迷ってしまいます。顎の筋肉のこわばりが首や肩に波及するケースも指摘されています。この記事では仕組み、自宅でのチェック項目、歯科医院での診査内容と費用相場の目安までを順に整理します。


この記事の要点まとめ


  • 顎まわりの筋肉の緊張や噛みしめが、首や肩のこり・頭痛につながる場合があります。
  • 見た目の歯並びに関わらず、噛み合わせのわずかな偏りが影響することがあります。
  • 他科で原因が特定できない不調は、歯科での診査やマウスピース療法も選択肢となります。

噛み合わせの乱れが肩こり・頭痛につながる仕組み

噛み合わせの乱れが肩こり・頭痛につながる仕組み

顎関節と咬筋・側頭筋の緊張が首や肩に伝わる理由


顎を動かす筋肉は、頬にある咬筋とこめかみに広がる側頭筋が中心です。噛む力のかかり方が左右で偏ると、片側の筋肉だけが働き続ける状態になりやすくなります。これらの筋肉は頭部を支える首の後ろ側の筋肉や、肩に続く僧帽筋と連続的に働くため、顎まわりのこわばりが首や肩の張りとして感じられることがあります。顎関節症では、顎や首の痛み、頭痛、口を開けにくい、関節の音がするといった症状が報告されています5


筋肉の緊張が離れた部位に痛みとして現れる「関連痛」とは


痛みを感じる場所と、実際に問題が起きている場所が一致しないことは珍しくありません。これを関連痛と呼びます。咬筋が緊張すると、頬ではなく耳の奥や下の歯のあたりが痛むように感じる。側頭筋が硬くなると、こめかみから前頭部にかけて締めつけられるような感覚が出る。こうしたずれがあるため、「顎が痛くないから顎は関係ない」という判断は成り立ちにくいわけです。整形外科で首や肩を調べても所見が出にくい理由のひとつでもあります5


無意識の噛みしめ・歯ぎしりが症状を強める要因になる場合


食事の時間は1日あたり合計しても数十分程度ですが、集中作業中や就寝中の噛みしめ・歯ぎしり(ブラキシズム)は、それをはるかに超える時間、筋肉に負荷をかけ続けることがあります。パソコン作業やスマートフォンの操作中に、上下の歯が触れたままになっている方も少なくありません。持続的な緊張は血流の低下を招き、こりや痛みが慢性化する背景になると考えられています。口腔内の健康については行政の情報提供も参考になります1


自宅でできる噛み合わせのセルフチェックと今すぐ試せる対策


顎関節・噛み合わせのセルフチェック項目


鏡の前で1〜2分あれば確認できます。


  • 口を大きく開けたとき、指を縦に3本入れられない
  • 開閉時に「カクッ」「ジャリ」といった音や引っかかりがある
  • 左右どちらかで噛むことが習慣になっている
  • 朝起きたときに顎や頬がだるい、歯が浮く感じがある
  • 上下の歯が日中も触れている時間が長い
  • 頬の内側や舌の側面に、歯型のような線が付いている
  • 食事中に頬や耳の前が疲れてくる

該当項目の数から見る目安の考え方


該当する項目が少ない場合は、まずは姿勢や噛み癖を意識しながら経過を見る形でも構いません。該当する項目が多く、かつ肩こりや頭痛が長く続いている場合は、顎関節や噛み合わせの状態を歯科医院で確認してもらう価値があります。口が開けにくい、痛みで食事が進まないといった状態が続くときは、早めに相談したいサインです5


側頭筋・咬筋をゆるめるセルフマッサージ・ストレッチ


頬骨の下あたり、奥歯を軽く噛んだときに盛り上がる部分が咬筋です。指の腹を当て、円を描くように10秒ほど。こめかみの側頭筋も同じ要領で行います。次に、上下の歯を1〜2ミリ離して舌を上顎に添え、肩を下げて30秒ほど息を吐く。この「歯を離す」感覚を覚えておくと、作業中の噛みしめに気づきやすくなります。強く押しすぎたり痛みがある部位を無理に揉むのは避けてください。強く押すことで筋肉や皮膚に痛み、赤み、腫れが生じることがあり、症状が強まる場合は中止して歯科医院に相談してください1


肩こり・頭痛は何科に相談すべき?よくある誤解も整理


整形外科・脳神経外科で異常が見つからない場合に歯科を検討する目安


急に始まった激しい頭痛、手足の脱力や感覚の異常、発熱を伴う痛みなどは、まず医科での確認が優先されます。頸椎の変形や神経の圧迫が疑われる場合も整形外科の領域です。こうした検査で明らかな所見が得られず、それでも症状が続いている。さらに顎の音や開けにくさ、朝の顎のだるさがある——この組み合わせが揃うときが、噛み合わせや顎関節の診査を検討する一つの目安になります。健康情報の全体像は公的な情報源でも確認できます2


「噛み合わせが悪い=歯並びが目立って悪い」というよくある誤解


見た目の歯並びが整っていても、上下の歯が接触するタイミングや力の分散にわずかな偏りが生じていることはあります。逆に、歯並びの乱れがあっても筋肉が上手に適応していて症状が出ない方もいる。つまり見た目だけでは噛み合わせのバランスは判断しきれません。詰め物や被せ物の高さ、抜歯後にそのままにしている隙間、親知らずの生え方などが、接触の仕方を少しずつ変えていく場合もあります。


噛み合わせの乱れを放置した場合のむし歯・歯ぐきへの影響


力が一部の歯に集中すると、その歯の詰め物が欠けやすくなったり、歯の根元がすり減って知覚過敏のような症状が出ることがあります。歯を支える骨や歯ぐきにかかる負担も偏るため、歯周病が進行しやすい環境になりうる点も知られています4。肩こりとは別軸ですが、噛み合わせを診てもらう意味はここにもあります。


歯科医院での診査内容と噛み合わせ治療の選択肢・費用の目安

歯科医院での診査内容と噛み合わせ治療の選択肢・費用の目安

歯科用CT・口腔内スキャナーを用いた診査の流れ


問診では、症状が出た時期、痛む時間帯、仕事中の姿勢や生活習慣まで確認します。続いて口を開閉する動きと音、顎まわりの筋肉を指で押したときの反応、上下の歯の接触状態を調べる流れが一般的です。必要に応じて歯科用CTで顎関節や骨の状態を立体的に確認したり、口腔内スキャナーで歯列を光学的に記録して接触のバランスを画面上で見る方法もとられます56。歯科用CTや口腔内スキャナー(iTeroなど)を用いることで、型取りの負担を抑えた記録が可能な医療機関もあります。なお歯科用CTはエックス線を用いる検査であり、口腔内スキャナーの撮影時には一時的に口を開け続けることによる顎のだるさや、嘔吐反射が出る方もいます。


マウスピース(スプリント)・咬合調整の内容と費用・保険適用の考え方


顎や筋肉の負担を軽くする目的で使われるのが、就寝時に装着するマウスピース(スプリント)です。顎関節症や歯ぎしりへの対応として作製する場合、多くは公的医療保険の範囲で扱われ、自己負担は比較的抑えられることが一般的です。作製までは型取りと装着調整で2〜3回程度の通院、その後は数週間〜数か月ごとに適合を確認していく進め方がよくとられます。噛み合わせの当たりを整える咬合調整も保険内で行われることがあります。


一方、歯列全体を整える矯正治療や被せ物のやり直しを選ぶ場合は自由診療となります。マウスピース矯正の一般的な治療期間は、部分的な範囲で数か月程度、歯列全体では1〜3年程度が目安とされます。通院回数は装置の装着・調整・経過確認を合わせて、期間中に十数回程度(おおむね1〜3か月に1回)となることが多く、治療後は数年にわたり保定装置(リテーナー)を使用しながら年に数回の確認を続ける流れが一般的です。費用の一般的な相場は、部分的な矯正で10万〜50万円程度、歯列全体で60万〜100万円程度と幅があり、検査・診断料(3万〜5万円程度)、装置料、調整料(1回あたり3千〜1万円程度)、保定装置料(1万〜6万円程度)などの内訳に分かれます。これは一般的な相場であり当院の費用ではありません。実際の費用・期間・回数は歯の状態や医療機関により異なり、当院の費用は診察のうえでご案内します。


自由診療は公的医療保険が適用されません。また、主なリスク・副作用として、装置装着後の歯の痛みや締めつけ感、冷たいものがしみる知覚過敏、装置の縁が当たることによる口内炎・粘膜の傷や発赤、唾液が出にくい感じや発音のしにくさ、装着時間が守られない場合の治療期間の延長、歯の根が短くなる歯根吸収、歯ぐきの下がりや炎症、清掃が不十分な場合のむし歯・着色、治療後の後戻りなどが起こりうる点も事前に確認しておきたいところです。スプリントについても、使い始めの違和感や唾液量の変化、噛み合わせが一時的に変わったように感じることがあります。なお市販のマウスピースは個々の噛み合わせに合わせて作られていないため、自己判断での使用は注意が必要です。


改善までの期間の目安と江戸川区で通院先を選ぶ際の視点


症状の感じ方の変化には個人差があり、数週間で軽くなる方もいれば、数か月単位で経過を見ていく方もいます。まずは1〜3か月ほど装置の使用や生活習慣の見直しを続け、変化を記録しながら方針を調整していく進め方が現実的でしょう。江戸川区で通院先を検討する際は、夜間や休日の診療枠があるか、経過観察の間隔を相談できるか、検査結果を画面などで説明してもらえるかを目安にすると、仕事や育児との両立を無理なく続けやすくなります。


よくある質問


Q. 噛み合わせが悪いと、なぜ頭が痛くなることがあるのですか?


A. こめかみに広がる側頭筋は、噛む動作に使われる筋肉です。噛む力の偏りや長時間の噛みしめでこの筋肉が緊張すると、こめかみから前頭部にかけて締めつけられるような痛みとして感じられることがあります。顎そのものに痛みがなくても頭部に症状が出る場合があるため、顎の動きや朝のだるさもあわせて確認してみてください。


Q. 噛み合わせのバランスが崩れると、他にどんな症状が出ることがありますか?


A. 報告されているものとして、顎の音や開けにくさ、首や肩の張り、耳のつまり感、朝起きたときの顎の疲れなどがあります。特定の歯だけがすり減る、詰め物が欠けやすいといった口の中の変化として現れることも。ただし同じ症状でも原因は複数考えられるため、自己判断ではなく診査での確認をおすすめします。


Q. 肩こりがひどいと頭痛まで起きるのはなぜでしょうか。


A. 首から肩にかけての筋肉が持続的に緊張すると血流が滞り、頭部を覆う筋肉まで巻き込んで痛みが広がることがあります。姿勢、目の疲れ、噛みしめなど複数の要素が重なっている場合も多く、どれが主因かを切り分けるために医科と歯科の両方の視点が役立つケースがあります。


Q. マウスピースは市販のものでも代わりになりますか?


A. 市販品は個々の歯列や噛み合わせに合わせて作られていないため、かえって特定の歯に力が集中したり、顎の位置が不安定になる可能性があります。歯ぐきの傷や痛み、噛み合わせの変化につながることもあるため、使用を考えている場合は、事前に歯科医院で相談することをおすすめします。


Q. 歯科での相談には、どのくらい時間がかかりますか?


A. 初回は問診と口の中の確認、必要な画像の記録を含めて、ある程度の時間を要することが多いです。当日に方針をすべて決めるのではなく、記録をもとに次回説明を受ける流れをとる医院もあります。


参考文献


1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth

2. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/

3. 日本臨床歯周病学会 https://www.perio.jp/

4. Buescher JJ. Temporomandibular joint disorders. American Family Physician. 2007. PMID: 18052012

5. Abrahamsson C. Masticatory function and temporomandibular disorders in patients with dentofacial deformities. Swedish Dental Journal Supplement. 2013. PMID: 24416880


鈴木 アヤコ

歯科医師


西葛西クララ歯科医院

理事長

鈴木 アヤコ

▶ 監修者プロフィール

経歴
日本歯科大学卒業
日本歯科大学研究過程修了 歯学博士取得
東京都内、千葉県内の歯科医院勤務
西葛西クララ歯科医院 開業
西葛西クララ歯科・矯正歯科 江戸川区球場側院 開業
資格・所属学会
【資格】
歯科医師
歯学博士
【所属学会】
日本臨床歯周病学会
日本矯正歯科学会
日本顎咬合学会