いびきの治療といえば耳鼻科や呼吸器外科を思い浮かべる方が多いですが、実は歯科でも治療が可能です。
※歯科医院のレーザー治療でいびき治療を行うことができる
場所は限られていることがあります。
特にレーザー治療は、いびきの原因となる気道の狭窄を改善し、症状を和らげる効果が期待できます。
この記事では、歯科で行ういびきに対するレーザー治療の仕組みや効果、メリットについて詳しく解説します。
目次
■いびきが起こる仕組み
◎舌の落ち込み
睡眠中に舌が喉の奥に落ち込むことで気道が狭くなり、いびきが発生します。
特に仰向けで寝る人や肥満気味の方に多いです。
◎軟口蓋(上顎)や口蓋垂(のどちんこ)の弛緩
軟口蓋や口蓋垂の筋肉が緩むと気道が狭まり、呼吸をする度に振動が生じることでいびきが発生します。
これが大きな音の原因となることもあります。
◎鼻づまりや鼻の構造的な問題
慢性的な鼻づまりや鼻中隔湾曲などの構造的な異常がある場合、口呼吸が増え、気道が狭まることでいびきが助長されます。
◎肥満や加齢による影響
肥満により首回りに脂肪がついたり、加齢により筋肉が緩むことで気道が圧迫され、いびきを引き起こします。
■歯科で行うレーザー治療とは
◎レーザー治療の仕組み
歯科のレーザー治療は、軟口蓋や口蓋垂(扁桃周辺)にレーザーを照射して気道を広げ、空気の流れをスムーズにする方法です。
レーザーの熱エネルギーにより、軟口蓋や口蓋垂の組織内にあるコラーゲンが収縮し、組織が引き締まります。
この引き締め効果により、気道が広がり、いびきが軽減されるのです。
レーザーでのいびき治療は、3~6回程度照射が必要で、3週間に1回を目安にご来院ください。
◎治療のメリット
歯科のレーザー治療は、メスを使用しない非侵襲的な方法であり、痛みや出血が少なく、患者様への負担が軽い点が特徴です。
また、一回の治療時間は20分~30分程度と短時間で完了します。
治療後のダウンタイムもほとんどなく、日常生活に支障をきたさない点も良い点です。
■歯科レーザー治療が適しているケース
◎軟口蓋や口蓋垂の弛緩が原因と考えられる場合
いびきの原因が気道の狭窄である場合、効果が期待できます。
反対に、鼻詰まりなどの耳鼻科領域の問題であるケースでは、レーザーのみの治療では難しい場合もあります。
◎外科的手術を避けたい方
レーザー治療はメスを使わない方法であるため、手術への抵抗がある方に適しています。
他の持病があり手術を避けたい方などにもおすすめです。
◎短期間での改善を希望する方
一度の治療で、少しずつ効果を感じられる場合もあり、忙しい方や短期間で改善を望む方におすすめです。
ただし、重度の睡眠時無呼吸症候群などの場合は、レーザー治療だけでは十分な効果が得られない場合があるため、他の治療法との併用が必要になることもあります。
■いびき改善のために併用すべき対策
◎生活習慣の改善
体重を適正に保つことや、仰向けではなく横向きで寝る姿勢を保つなど、生活習慣を意識してみましょう。
アルコールの摂取を控えることも、筋肉の緩みを防ぐために役立ちます。
◎マウスピースの使用
歯科で作製するオーダーメイドのマウスピース(スプリント)は、下顎を前方に移動させ、気道を広げる効果があります。
レーザー治療との併用により、さらなる改善が期待できます。
【当院のレーザー治療について】
当院では、いびきの改善を目的としたレーザー治療を行っています。経験豊富な歯科医師が患者様一人ひとりの症状に合わせて診断し、適切な治療計画をご提案します。
治療後の経過観察も行い、より良い睡眠環境を取り戻すためのサポートを行っています。
いびきにお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。
歯科ならではの治療を通じて、いびきの改善に向けてお手伝いをいたします。