
マウスピース矯正を進める中でアタッチメントという言葉を説明され、どのような働きをするのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ここではインビザラインにおけるアタッチメントの意味や役割、見た目の影響、着色を防ぐためのポイントについて詳しく解説します。
目次
■アタッチメントとは?
◎歯の表面につける小さな突起物
アタッチメントとは、歯の表面につけるレジン製の小さな突起のことです。
歯を効率よく動かすための力がかかる点のような役割を果たします。
◎形や大きさは歯によって異なる
アタッチメントの形は一律ではなく、歯の位置や動かしたい方向によって細かく設計されています。
小さな四角形やしずく型、長方形などさまざまで、歯科医師が3Dシミュレーションをもとに装着位置を決定します。
アタッチメントをつける工程は痛みを伴わず、数分で完了する簡単な処置です。
■マウスピース矯正でアタッチメントをつける意味
◎歯を効率的に動かすため
マウスピース矯正では、歯を少しずつ動かすために段階的な力を加えます。
アタッチメントはその力を歯の動かしたい方向に正しく伝えるための重要な要素です。
特にねじれた歯、倒れた歯、奥歯の引き上げなど、力の方向が複雑なケースでは必須となることが多いです。
◎マウスピースのフィット感を高める
アタッチメントがあることで、マウスピースが歯にしっかりと密着し、ずれにくくなります。
これにより歯の動きが安定し、治療の精度が向上します。
◎抜歯矯正や難症例にも対応可能に
マウスピース矯正はこれまで軽度の歯並び改善に限定されて選ばれることが多くありましたが、アタッチメントを活用することで、より幅広い症例に対応できるようになりました。
ワイヤー矯正に近いレベルの歯の移動ができるのも、アタッチメントの技術によるものです。
■アタッチメントは目立つ?
◎色は歯の色に近く、ほとんど目立たない
アタッチメントは歯と同じような白っぽい樹脂でできているため、自然な見た目です。
マウスピースを装着するとさらに透明のカバーで覆われるため、近くで見ない限りほとんど目立ちません。
ただし、見られる角度やアタッチメントの形や位置によっては、光の当たり方でわずかに凹凸が見えることもあります。
◎前歯につける場合は少し気になることも
前歯の表面にアタッチメントが必要な場合は、角度や光の反射によって目に留まりやすくなることがあります。
ただし、見た目が気になる場合は、治療計画の段階で、できるだけ目立たない位置に設置するなどの調整も可能です。
■アタッチメントは着色する?
◎食べ物や飲み物の影響を受けやすい
アタッチメントは樹脂素材のため、コーヒーや紅茶、カレーなど色の濃い飲食物を頻繁に摂ると、徐々に着色することがあります。
特にマウスピースを外さずに飲み物を摂取してしまうと、マウスピース内に色素が入り込み、アタッチメントに色が移りやすくなることがあります。
◎着色を防ぐためのポイント
-
マウスピースを外してから飲食する
-
着色しやすい飲み物を摂った後は、すぐに水で口をゆすぐ
-
食後は歯をブラッシングする
-
定期的に歯科医院でクリーニングを受ける
アタッチメント自体は治療後に簡単に除去でき、跡が残ることもほとんどありません。
色が気になる場合でも、メンテナンスや除去で元の状態に戻すことが可能です。
■アタッチメントはいつ・どのくらいの期間つける?
◎装着期間は治療の前半〜中盤が多い
アタッチメントは治療の全期間を通して必要な場合もありますが、主に歯を大きく動かす初期〜中期に装着することが多いです。
歯の位置が安定してくると、途中で取り外すケースもあります。
◎装着や除去は痛みを感じにくい
アタッチメントの装着は、歯の表面にレジンをのせて光で固めるだけの簡単な処置です。
除去の際も専用の機器で表面を削るだけなので、痛みを感じることはほとんどありません。
【精度を高めるインビザラインのアタッチメント】
インビザラインのアタッチメントは、歯を正確に動かすための補助装置です。
歯の動きをコントロールし、治療の精度を高める重要な役割を担っています。
歯の色に近い素材で作られているため、目立ちにくく、着色も適切なケアで防ぐことができます。見た目や装着期間が気になる場合は、事前に歯科医師と相談し、自分に合った治療計画を立てることが大切です。


