家族やパートナーから「いびきがうるさい」と指摘されたことはありませんか?
いびきは単に音の問題ではなく、身体の不調や重大な病気のサインであることがあります。
実はいびきをそのまま放置すると、心筋梗塞や脳梗塞、高血圧、糖尿病といった全身の疾患につながる可能性があるのです。
この記事では、いびきが起こる仕組みや放置することで起こるリスク、そして当院で行っているいびき治療について詳しく解説します。
目次
■いびきの原因とは?
◎空気の通り道が狭くなることで発生する
いびきは、睡眠中に空気の通り道である上気道が狭くなり、呼吸のたびに粘膜が振動することで発生します。
鼻や喉の構造、舌の位置、肥満などが関係し、空気の流れがスムーズにいかないことで、音としてのいびきになります。
◎睡眠時無呼吸症候群の可能性も
ただのいびきと思っていても、呼吸が一時的に止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」である可能性があります。
睡眠中に何度も呼吸が止まるため、酸素不足に陥り、身体に負担となります。
■いびきを放置するリスク
◎心筋梗塞・脳梗塞につながる可能性
睡眠中の呼吸障害が続くと、酸素不足によって心臓や脳の血管に負担がかかり、動脈硬化が進行します。
その結果、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなるとされています。
特に睡眠時無呼吸症候群を放置した場合、心筋梗塞の発症率は健常者の2倍~3倍以上になるともいわれています。
※Neomi A. Shah, Henry Klar Yaggi,
John Concato & Vahid Mohsenin|
Obstructive sleep apnea as a risk factor
for coronary events or cardiovascular death
◎高血圧や糖尿病の発症リスクも
睡眠の質が悪化すると、自律神経のバランスが乱れ、血圧が上昇しやすくなります。
また、慢性的な睡眠不足や低酸素状態が続くことで、インスリンの働きが低下し、糖尿病を発症しやすくなることも報告されています。
◎日中の集中力低下や倦怠感
夜間に深い睡眠がとれないため、昼間の眠気や集中力の低下、記憶力の減退などが現れやすくなります。
仕事や勉強に支障をきたしたり、交通事故のリスクが高まったりする恐れもあるため、軽視できない症状です。
■こんな症状があれば要注意
- いびきが毎晩のように続いている
- 寝ている間に呼吸が止まっていると指摘された
- 朝起きたときに頭が重い、だるさがある
- 日中に強い眠気を感じることが多い
これらに当てはまる場合、睡眠時無呼吸症候群をはじめとする睡眠障害の可能性があります。
放置せず、早めの受診をおすすめします。
■当院ではレーザー治療によるいびき改善を行っています
◎レーザー治療とは
当院では、いびきの原因となる喉の粘膜を引き締め、空気の通り道を広げるレーザー治療を行っています。
局所麻酔下で、粘膜にレーザーを照射するだけの短時間の処置で、出血や腫れも少なく、日帰りで治療が可能です。
◎手術ではないため体への負担が少ない
メスを使う手術とは異なり、身体への負担が少ないのがレーザー治療の大きなメリットです。
処置後すぐに日常生活に戻ることができるため、お仕事や家事に支障が出ることもほとんどありません。
◎治療効果は?
治療効果には個人差はありますが、実際にいびきが改善したという声も多く聞かれます。
また、繰り返し照射が必要な場合もありますが、回数を重ねるごとに呼吸が楽になる方も少なくありません。
【いびきを軽く考えず早めの対策を】
いびきは、本人よりも周囲の人が先に気づくことの多い症状です。
しかし、それは決して音の問題にとどまるものではなく、全身の健康に影響する重大なサインである可能性があります。
特に、いびきがひどく、呼吸が止まるような場合は、心筋梗塞や高血圧などの生活習慣病につながることもあります。
日中の眠気や集中力の低下、起床時の頭痛や倦怠感などがある方は、睡眠中の呼吸状態を一度確認してみることをおすすめします。
「いびきがうるさい」と言われて気になっている方、そして日中の不調を感じている方は、放置せずに歯科で相談してみましょう。
当院では、身体への負担が少ないレーザー治療を通して、いびきのお悩みを改善するサポートを行っています。
ご自身の健康、そしてご家族の快適な睡眠のためにも、まずはお気軽にご相談ください。